生地づくりIndustry

生地づくりへのこだわり

フクイタテアミは創業70余年になります。天然繊維から合成繊維のさまざまな繊維を編む技術を積み重ねてきました。
その技術的ノウハウに加えて、最新の設備投資を積極的に行うことで、世界が求める品質を常にハイレベルで提供し続けています。

展示会 刺繍 街

生地づくりの流れ

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原糸入荷イメージ

原糸入荷製品づくりの最初の工程となる原糸入荷。製造の出発点であるとともに、製品の原点となる重要な工程です。入荷先は、国内各メーカーに加え、韓国、台湾、インドネシアなど、国内外のあらゆるメーカーを選んでいます。入荷する素材の種類は、マーケティングおよび企画会議に基づいて選択され、発注がかけられます。ポリエステルやアセテートをはじめとする約500種類の素材を厳選し、つくるべき製品に最適なものを選択します。
●主要入荷先メーカー 東レ、旭化成、帝人、三菱ケミカル等

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整経イメージ

整経厳選された原糸は、均―なテンションと一定の本数で編機に供給するための調整段階「ビーミング(整経)工程」へ。種類によって本数などが異なる状態で入荷される原糸は、的確に調整され、およそ600本の糸が1つのビームに巻き取られます。高い確実性とスピード性が求められる整経処理には、ドイツのメーカー・カールマイヤー製の機械を採用しています。また、厳密な品質管理のために、すべての整経機に高性能の監視コンピュータを設置しています。

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経編イメージ

経編経編は、優れた風合いと程よいフィット感を持ち、横編や丸編と比べて、一台の編機で、薄地から厚地までのバリエーションやいろんな柄を編むことが可能です。経編の工程は、まず整経された糸が各ビームごとにクレーンまたはリフトによって編機に運ばれ、機械にセッティングされます。ビームの回転数、インチなどがコンピュータに入力され、糸がかけられます。当社では、幅広い要望に確実にお応えするために、シングルトリコット、ダブルラッセルという2タイプの編機によって様々な製品をつくりだしています。

シングルトリコット

[シングルトリコット]
様々なファッションに幅広く使われているシングルトリコット。婦人用アウター、ランジェリー、ユニフォーム、メンズアウター、スポーツウエア、水着など、衣料の中でも需要の多いこれらの製品を作る主たる編み方が、トリコット編です。

シングルトリコット

[ダブルラッセル]
ダブルラッセルによる生地は、主に2通りの生地として仕上げられます。その一つであるのが、厚みのある生地にカッティングマシーンによりカットを施し、2枚にするセンターベロアカット。主に自動車用シートや内装材として使用されています。もう一つは、3層構造のまま1枚物の生地として使用するスペーサーファブリックです。これは、生地の強度や特殊性から、最近、医療用資材や産業資材としての用途が広がってきています。

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検査・出荷イメージ

検査・出荷編み上がった生地はAGVによって検反場へ運ばれ、AGVが自動的に生地の重量を確認。基準値と大きく差があるものは、不良製品として製品ラインから除外します。重量検査で問題のなかった生地にも、人の目によって最終的な検査を行います。正常なものは袋詰めして出荷。ここで発見された問題点は、技術部門にフィードバックされ、品質管理に役立てられます。